離婚後の生活が不安

離婚後の生活に対する不安

これまで主に配偶者の収入によって生活してきたような場合は、離婚後に生活していけるだろうかと不安になるかもしれません。

住む場所はどうするのか、子どもの教育費を支払っていけるのか、老後の生活はどうなるのかなど、離婚に関するお金の問題を解決しなければ、離婚に踏み切る決意ができないかもしれません。

離婚に伴って決めておくべきお金の問題としては、①財産分与、②養育費、③年金分割等があります。
離婚後に後悔することのないよう、これらについて十分に検討した上で、納得のいく内容にする必要があります。

財産分与について

離婚するときに最も大きな問題の一つとなるのが財産分与の問題です。

財産分与とは、婚姻中に夫婦が協力して築き上げてきた財産を公平に分配することです。
離婚するときに財産分与をいくらくらい受け取れるかということを事前に把握しておくことは、離婚後の生活設計をする上でも大切です。

結婚後から現在(別居時)までに夫婦で築いてきた財産をを全てリストアップし、財産分与の対象となる夫婦の財産がいくら位あるかを把握しましょう。

夫婦の財産の例としては、預貯金、自宅不動産、車、保険、株式等になります。
将来支払われる予定の退職金も、財産分与の対象となることが多いので、忘れないようにしましょう。

このとき財産の名義が夫婦のどちらか一方になっていても(例えば、自宅が夫の単独名義など)、結婚中に取得した財産であれば財産分与の対象となります。

離婚時の財産分与でいくら取得することがでるかが分かれば、離婚後の生活の見通しが立てやすくなります。
また、財産分与で取得したお金で、離婚後に居住するための住宅を購入しよう、というような予定も立てやすくなります。

養育費について

未成年の子がいて、離婚後に自分が親権者となって養育していく場合は、相手から養育費の支払いを受けることができます。

養育費の金額の相場は、家庭裁判所で使用されている算定表の金額が目安となります。
この算定表は、自分の収入と相手の収入を基礎として、養育費の金額を算出するものになります。

平成30年度司法研究(養育費,婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について | 裁判所

離婚後は、基本的には、相手から支払われる毎月の養育費と自分の収入を合わせて子どもにかかる全ての費用(衣食住、学費、交通費、習い事や塾の費用、医療費、娯楽費など)を支払っていく必要があります。

このため、養育費がおおよそいくら位支払われるかを把握し、離婚後の生活が成り立つかを検討しておくことが大切です。

養育費を合わせても、今の自分の収入では生活していくことが難しいと思われるような場合は、仕事を増やしたり転職することを検討します。

年金分割について

50代以降の離婚では、年金分割が気になってくるかと思います。
離婚時の年金分割によって、自分が将来受給できる年金の見込額を把握し、離婚後の生活の見通しを立てておくことが大切です

50歳以上の方の場合は、年金事務所で年金分割のための情報通知書を請求する場合に、分割後の年金見込額を知らせてもらうことができます。

年金分割後の年金見込額を知りたいのですが、どうすれば知ることができますか。|日本年金機構

自分の収入と離婚時に受け取ることができる財産分与の金額に合わせて、将来受給できる年金の見込額を把握し、離婚後の生活が成り立つかを検討する必要があります。

思ったよりも年金受給額が少ないような場合は、例えば、実家に戻って生活する、独立した子どもと一緒に生活する、収入を増やす、家賃などの固定費を減らす等の方法で対応できるかを検討します。

離婚後の生活に不安がある方は弁護士にご相談ください

このように、離婚後の生活に不安がある場合、受け取ることができる財産分与額、養育費の額、年金の額を事前に把握しておくことが大切です。

離婚後の財産分与額、養育費の額等についてお悩みの場合は、是非一度弁護士にご相談ください。

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