モラルハラスメントとは簡単に言うと、家庭内におけるいじめのようなものです。
具体的には、精神的暴力や嫌がらせのことを指し、モラルハラスメントを行う夫をモラハラ夫などと呼ぶこともあります。最近はこの「モラハラ夫」広く認識されるようになってきています。
モラハラは、ドメスティックバイオレンス(DV)とは違い実際に暴力を振るわけではないのですが、言葉や行動、態度によって相手に精神的苦痛を与えるいわば精神的暴力です。
当事務所にご相談に来られる方の中にも、モラルハラスメントの被害者が多くいらっしゃいます。ですが、実際にモラルハラスメントの被害を受けている方達のお話を聞かせていただくと、ご自身では被害を受けている認識がなかった方が多いように思います。
知人・友人から指摘されたり、本や雑誌のコラムを読んだりして「まさにうちの夫のことだ!」と自分が被害者であることに気づく方が多いようです。
モラハラ夫は周りから自分がどう見られているかをとても気にされる方が多い傾向にあります。プライドが高く、「仕事ができる」「才能がある」「優秀である」と見られたいと思っています。また、実際にも、世間で「エリート」と呼ばれる職業などについている方が、モラルハラスメントの加害者になっているケースが多く見られます。
モラハラ夫の特徴として、何か問題が起こった場合、自分の非を認めません。
自分が浮気をしたとしても「浮気させるようなお前が悪い」というように相手のせいにしたり、何か問題が起こった際には「誰のおかげで飯が食えていると思っているんだ!」などと話をすりかえる傾向があります。そう言われた妻は、そうではないのに「私が悪いのだ」と思い込んでしまいます。
突然怒ることがあることもモラハラ夫の特徴です。そうすることで、自分が優位に立とうとします。定期的に怒ることで夫婦関係に上下関係をつけたいのです。また、エリートの夫は抱えているストレスが大きく、ストレスの捌け口として妻に対して不当な怒りをぶつけたりすることもあります。
テレビを見ていると突然「うるさい!テレビを消せ」といった具合に突然怒り出したりします。
モラルハラスメントは家族内という人間関係の中で行われるため、周囲には気付かれにくいのが一般的です。また、モラハラ夫は、見た目はとても穏やかな人である場合が多く、周囲に対しては「いい夫」を演じているので、周囲にはなかなか理解してもらえないこともあります。
モラルハラスメントの被害者の多くは「私が間違っている」「私が悪い」と思って我慢しています。他人にもなかなか相談できないので、自分の夫がモラハラ夫であると気づきにくいのですが、まずは自分が被害者だということに気付くことが重要です。
モラルハラスメントはどんどんエスカレートしていきます。最初は我慢していても、モラハラがエスカレートしてくると、苦痛となって耐え切れない程になり、心身ともに消耗しきってしまいます。しかも、モラルハラスメントが治る可能性はとても低いのが実際です。
当事務所にはモラルハラスメントで悩まれている多くの方がご相談に来られます。「こんなことで相談しても良いのかしら?」「離婚できないのでは?」などと一人で悩まれずに、まずはご相談ください。解決の糸口を見つけられるよう最大限努力させていただきます。
モラハラ離婚に見られる特徴は,モラハラ被害者に被害者としての意識がないことです。
被害者の親や友人が,被害者から連絡がなくなったことや体調が目に見えて悪化していることで,被害者の異常に気づきモラハラが発覚したという事例は多く見られます。被害者を心配した親や友人の助言ではじめて,被害者は自分がモラハラ被害に遭っていることを自覚するのです。
モラハラに遭っていることを自覚できたとしても、誰もがそこから脱け出すよう行動できるわけではありません。
特に夫婦間でモラハラが生じている場合,加害者と被害者の間で精神的な上下関係が成立していることがあります。
被害者は,常に加害者が自分の行動をどう思うかを心配してしまい,離婚を申し出た場合の相手の反応を恐れて萎縮し,身動きがとれなくなってしまうのです。
モラハラ被害者の多くは,自分ではどうすることもできず,親や友人に付き添われて,何とかしたいという思いでご相談に来られます。
モラハラ被害者が離婚をためらう大きな理由は,加害者である相手方との離婚交渉を負担に感じるからです。 たとえ周りが,離婚するようを説得しても,離婚の話を切り出すことの精神的負担,加害者からの報復の恐れ,離婚の話し合いを継続することの疲労感から現状維持を選択してしまう被害者は多くいます。
モラハラをしている側は、被害者の離婚の申し出に応じない場合が多く、精神的に弱った被害者だけでは離婚まで至ることは困難です。弁護士にご相談いただければ,被害者の代理人として加害者と離婚の話を進めることができます。 一般的な離婚までの流れとして,まずは弁護士に相談のうえ,離婚までどのように進めるのかを打ち合わせます。そして,被害者の別居とともに弁護士が窓口となり加害者に離婚の意思を伝えます。その後は,弁護士と加害者の間で交渉を行い,離婚条件をまとめていくことになります。
離婚を切り出した後の加害者との折衝は弁護士に任せることができます。弁護士に依頼をする事で安心して言いたいことを弁護士を通して伝えることができます。
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