モラハラをする人の特徴・される人の特徴

1 モラハラとは

「モラハラ」とは、モラルハラスメントの略語です。モラルハラスメントとは、その名の通り、モラル(=道徳・倫理)に反してハラスメント(=嫌がらせ)をすることをいいます。
物理的な暴力ではなく、言葉や態度で相手に精神的な負荷をかけ、じわじわと追い詰めるので、気付かないうちにモラハラの被害者になっていることも少なくありません。モラハラを受け続けていると、自分には何もできないと思い込み、自ら行動を起こせなくなってしまいます。また、家庭内で行われるモラハラは、外からは分かりづらいため、長期間モラハラの被害を受け続けることになる事例も多く、なかなかその環境から抜け出すことができなくなってしまいます。
この記事では、モラハラをする人・される人の特徴について解説していきます。当てはまる特徴が多ければ多いほど、知らない間にモラハラの加害者・被害者になっている可能性がありますので、注意してください。

2 モラハラをする人の特徴

モラハラをする人の特徴は次のとおりです。

・無視や舌打ちをすることが多い

気に入らないことがあると、数日でも、数週間でも無視をします。理由を聞いても答えず、そんなこともわからないのかという態度を取ります。パートナーが何かをするたびにため息をつく、にらむ、あるいは存在していないかのように振る舞うこともあります。

・思い通りにならないと人格を否定する

学歴、容姿、出自、とにかく何かにつけて、これだから●●●はダメなんだ、お前は何もできない等と、相手を馬鹿にし、人格を否定します。例え何かできたとしても褒めたりねぎらったりすることはなく、さも当然のような対応をするため、パートナーの自信を失わせ、自分には何もできないと思いこませていきます。

・間違いを認めない

自分の間違いは認めず、間違いの原因を他の人のせいにして、謝りません。パートナーの言い分は頑としてきかず、論点をすり替えて煙にまこうとしてきます。

・間違いを責め続ける

他の人の間違いには厳しく、本当に反省しているのかなどと延々と責め続けます。また、ことあるごとにかつてのミスの話題を出し、「だからお前が悪い」などと人格の全てを否定することを、いつまで経っても言い続けます。

・束縛する

嫉妬深く、常に手元に置いて監視しておこうとします。どこに誰と行って何時に帰ってくるのかなどを詳細に報告させたり、GPSアプリを入れたりすることもあります。また、自分の行動を制限されることを非常に嫌がりますが、自分が家にいるときにパートナーが外出したりすると不機嫌になる傾向があります。

・うそをつく

自分を優位に立たせるため、平気でうそをつきます。うその内容もさまざまですが、自分が正しいことをアピールするようなものが多く、既に洗脳状態にある場合には、確からしいと勘違いしてしまうこともあります。相談に行ってもいないのに、「弁護士は○○と言っていた」「離婚になれば親権をとれる」など、パートナーの弱いところを突くような発言が多いのも特徴です。

・世間体は良い

世間体を気にして、外では優しくふるまうので、周囲の評判はよいです。仕事ができる、付き合いが良い、外から見える育児や家事には協力的である等、周囲からは「良いパートナーでうらやましい」と言われることも多いです。

3 モラハラを受ける人の特徴

モラハラを受ける人に多い特徴は以下のとおりです。

・自己主張が苦手

自分はこう考えている、ということを主張することができません。

・昔は強く言い返すことができていたが、加害者に激高され、加害者に畏怖している人

昔は自分がおかしいと思うことに対して強く言い返したり反抗したりすることができていたのに、違う意見を言うと強い口調で怒鳴られたり無視をされたりすることが常態化し、怒らせないことを優先するようになってしまっています。

・自分の意見を通すより、他人の意見に合わせる人

争いを好まず、他人の意見に合わせる人は、モラハラの人にも反対しないので、丁度良い相手として認定されます。

・自分に自信がない人(自己評価が低い)

自分に自信がない人は、自分は何もできない、自分が悪いと考えがちです。強い口調で責められたり、無視をされたりすると、自分が悪かったような気がしてくるので、モラハラの被害に遭いやすいです。

・責任感が強い、生真面目

責任感が強く真面目な人は、なんとかパートナーとの結婚生活を続けようと努力するため、嫌なことがあっても我慢してしまい、モラハラの生活から抜け出せなくなるのです。

4 家族におけるモラハラの事例

家族内のモラハラの代表的な事例をご紹介します。
・「おまえはバカだ」「何もできない」などとパートナーの人格を否定する
・生活費を渡さない
・少しでも自分の意に沿わないことを言うと激怒する
・パートナーが外部と交流を持つことを妨げる
・無視をしたり、ため息をついたりする
・子どもの行動をパートナーの責任であるように言う
などなど、パートナーを自分の従属物のように扱い、尊厳を否定します。
日常的に被害に遭っていると、これが当然のことと受け入れてしまうようになり、「自分が悪いから」と受け入れてしまうようになります。

5 モラハラチェックリスト

あなたのご家庭は大丈夫ですか?以下のチェックリストのうち、一つでも当てはまれば要注意です。
□話が通じない(論点をすり替える)
□暴言を吐く
□感謝をしない
□無視をしたり、ため息をついたりする
□非常に細かく、なんでも文章に残そうとする
□世間体は良い
□束縛が激しい

6 弁護士にご相談を

この記事ではモラハラについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。何か一つでも当てはまる特徴があれば、もうすでにモラハラの被害に遭っている可能性があります。関係を改善したい、パートナーと離れたいとお考えの方は、一度、モラハラに詳しい弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。

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