詳細な証拠書類を用意し、固有財産(マンション)を認めさせた財産分与事例
詳細な証拠書類を用意し、特有財産(マンション)を認めさせた財産分与事例
依頼者:夫 20代後半 塾講師
相手方:妻 30代前半 主婦
争点:不動産の財産分与
解決までの期間:8ヶ月
経緯
相手方から離婚調停を起こされた事案です。依頼者も離婚には同意していましたが、相手方が特有財産であるはずの財産まで夫婦の共有財産であると主張して、財産分与を求めてきたことから、離婚が紛争化しました。
対応
問題となった特有財産の原資となったのはマンション売却代金でしたが、そのマンションは、依頼者の祖母が依頼者に贈与した金銭で購入したものでした。
そこで、特有財産の立証方法として、祖母から依頼者へ預金が送金されたことを裏付ける資料や、マンションの購入金額及び購入時における融資額を示す資料を提出し、当該マンションの売却を経て、その特有財産を購入した経緯を整理・分析し、証拠を提出しました。これにより、相手方は主張を撤回し、マンションが依頼者の特有財産であるとして調停が成立しました。
ポイント
本件では、依頼者の財産が特有財産であることをどのように立証するかがポイントでした。
預金履歴や登記簿謄本などを整理し、詳細な証拠書類を提出したことが、解決につながりました。