支払能力に不安のある夫から,養育費相当の資産を取得した事例
依頼者:妻/40代
相手方:元夫/40代
事案の経緯
夫のうつ病を原因として協議離婚し,子2人の親権は妻が取得しましたが,財産分与と養育費の問題が残っていました。当事者間の話し合いが難しく,財産分与及び養育費の調停手続きのご依頼を頂きました。
争点
休職中で養育費の支払能力に不安のある夫から,子らの20歳までの養育費を全額支払って貰えるか。
解決のポイント
夫がうつ病を理由に休職していたために収入が少なく,休職期間が長引けば離職のおそれもありました。そこで,子らの将来のため,いかにして養育費を確保するかがポイントとなりました。
長期間の継続的な養育費支払いには不安が残るため,子らの20歳までの養育費合計約500万円の代わりに,通常の財産分与に加え,夫婦で共有していた自宅マンションの夫名義の共有持分を全て妻が取得することで問題をクリアしました(つまり,子らの20歳までの養育費の支払いの代わりに,自宅マンションの所有権を全て妻が取得することで合意しました)。