離婚調停を申し立てたが、紛争を長期化させずに最終的に協議離婚を成立させた件
依頼者 夫
婚姻期間 4年
別居期間 1年2ヶ月
子ども なし
解決金 100万円
離婚原因 長期間の別居
手続方法 協議・調停 受任から解決までの期間 10ヶ月
解決のポイント
協議段階で、当方は妻が無断で夫のカードを利用して借入れた約500万円の返還を要求、一方妻側は夫のDVを理由に高額の慰謝料を請求してきたため、交渉は難航し、離婚調停を申し立てました。
調停でも主張は平行線をたどるかにみえましたが、妻側が「夫から100万円の解決金を支払うことを条件に離婚に応じる」と態度が軟化。調停が不成立になり訴訟となった場合、紛争の長期化により100万円以上の経済的な損失が見込まれることから、当方はこの条件を応諾しました。
調停成立には当事者双方の出廷が必要なところ、依頼者が遠方で出廷は困難だったため、代理人間で離婚協議書を作成し、調停は取下げ、協議離婚が成立しました。
当事者間では感情的対立が激しく、早期の解決は難しいと思われたが、調停制度をうまく利用し、双方の妥協点を見出すことができました。また、依頼者の裁判所への出廷という負担を軽減し、結果として協議離婚という早期解決を実現することができました。
調停離婚の場合、戸籍にその旨記載されるので嫌がる方もいますが、協議離婚ですと調停手続きをとったことがわからないというメリットもあります。