突然夫が家を出て行ってしまった
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夫が突然家を出て行ってしまった場合

ある日突然夫が家を出てしまった場合、今後の生活はどうなるのかと不安になる方が多いかと思います。
特に小さなお子さんがいらっしゃる場合は、今後子どもととどうやって生活をしていけば良いのかと将来が不安になるのではないでしょうか。
夫が突然家を出て行く原因は様々です。
密かに浮気をしていて浮気相手の女性と暮らそうとしているケースや、妻との生活に限界を感じて実家に戻るケース、妻から暴言や暴力を受けたケース、精神的な病状が悪化して実家に戻るケースなどが比較的よくあると思われます。
生活費を支払ってもらう

突然夫が家を出て行ったとしても、これまで生活費を支払ってもらっていた場合は、引き続き生活費を支払ってもらうよう求めることが必要です。
夫に支払ってもらう生活費としては、まずは従前と同程度の金額・負担を求めます。
夫が生活費の支払いを拒否した場合は、速やかに家庭裁判所に対して婚姻費用の分担を求める調停を申し立てることを検討しましょう。
生活費の支払いをしてもらえないまま何もせずに時間が過ぎてしまうと、過去の生活費について請求することができなくなる可能性があるため、生活費の支払いがなければ速やかに対応することが必要です。
調停では、夫婦双方の収入により算定表に従って婚姻費用(生活費)を決めることになります。
また、調停で婚姻費用が決まったにも関わらず、夫が支払わない場合は、夫の給料の差押えを行うなどして強制的に生活費を支払ってもらう手続を取ることもできます。
浮気相手がいて夫が家を出て行った場合

夫に浮気相手がいて、その浮気相手との関係継続のために夫が家を出て行った場合は、どうすれば良いのでしょうか。
夫が出て行っても、今すぐに夫との離婚を考えていない場合は、夫が浮気をしていることの証拠を集めるようにしてください。
例えば、夫が出て行ってまだ間もなければ、興信所に依頼して夫の素行調査をする、夫の部屋に置いてある物や夫のSNSを見る等、浮気の証拠がないか調べてみることをおすすめします。
夫が自ら浮気をしながら妻に対して離婚を求める場合は、裁判で離婚が認められるためのハードルが非常に上がります。
具体的には、相当長期間別居をしていることや、未成熟の子がいないこと等が離婚するための必要条件となります。このため、夫が浮気していることの証拠を集めれば、夫が離婚したくても離婚することが難しくなります。
なお、夫が浮気相手と別れた場合は、妻の所に戻りたいといって復縁を求めてくるケースも珍しくありません。
夫が行方不明になって連絡が取れなくなった場合

夫が家を出て行ったまま連絡が取れなくなるというケースもあります。
住民票もそのままにして、実家にも返っておらず、仕事も変わり、全く連絡が取れないというケースもあります。
その場合は、生活費を支払ってもらうことが事実上難しくなることもあり、また離婚する場合も裁判をして離婚しなければならないことがあります。
このような場合は、一度弁護士にご相談いただくのが良いでしょう。
別居が続くと離婚につながる可能性が高い

夫が突然自宅を出て行った場合でも、その後別居が何年も続くと、裁判で離婚が認められてしまう可能性があります。
このため、夫と離婚したくないと考えている場合は、夫と話し合う機会を持ち、時間をかけてでも再び同居することを目指すのが良いでしょう。
夫と復縁を目指すことが難しく、離婚する場合は、今後の自分と子どもの生活が成り立つよう養育費や財産分与などの離婚条件を決めていくことが必要です。
また、夫が浮気をしているなど別居や離婚について夫に非がある場合は、慰謝料の支払いを求めることも検討します。
夫が突然家を出て行ってどうすればよいかお悩みの方は、一度法律事務所瀬合パートナーズにご相談ください。
















