神戸市・姫路市の離婚の特徴
目次
1 神戸市・姫路市の概要
神戸市の人口は約150万人と全国7位、姫路市の人口は約52万人と全国32位であり(2024年10月時点)、それぞれ日本有数の都市です。
外国人も、神戸市で約5万8000人、姫路市で約1万人在住しており(2024年9月末現在)、訪日外国人観光客も兵庫県全体で年間約192万人訪れる等、グローバルな都市といえるでしょう。
婚姻件数も兵庫県全体で年間2万件であるのに対し、そのおよそ40%である約7900件が離婚されています(2022年)。婚姻件数および離婚件数ともに減少傾向です。
これまでの所感から、神戸市、姫路市全体の特色として、下記のことがいえるかと思います。
2 神戸市・姫路市の離婚の特徴
⑴ 経営者をパートナーにもつご夫婦
神戸・姫路は産業が発展しており、会社を経営される方をパートナーにもつご夫婦が多くみられます。経営者の場合、保有する財産が多岐にわたるうえに、非公開会社の株式を保有していることが多く、その評価額をめぐって争いになることも珍しくありません。
⑵ 医師をパートナーにもつご夫婦
神戸・姫路は医療産業が発展しており、医師を職業とされている方をパートナーにもつご夫婦も多くみられます。医師の場合、所得が高いことで、節税対策として不動産を多く保有されている方や、金融資産を多く保有されている方も多くいらっしゃいます。また、子供を医学部に行かせたいとご希望される方も多いので、婚姻費用や養育費の額・終期について、判断が難しい事案も多いです。
⑶ 大企業にお勤めの方をパートナーにもつご夫婦
神戸・姫路は産業が発展しており、大企業が数多く集まります。そのため、夫や妻が大企業に勤めておられるご夫婦が多くみられます。比較的世帯年収も高く、株式や不動産等金銭以外の資産を保有されていることも多いことから、財産分与の際に、どのように財産を評価し分与すればよいか悩まれているご相談も多いです。
⑷ 外国人をパートナーにもつご夫婦
神戸・姫路は古くから貿易港として栄え、外国人が多く在住する都市です。そのため、外国人をパートナーにもつご夫婦も多くみられます。文化や宗教、習慣の違いから、離婚するにあたり、争点が多岐にわたる場合が多くみられます。
離婚問題は弁護士をご活用いただくと、スムーズに解決できる場合や有利に離婚できる場合があります。離婚にお悩みの方は、是非この分野に強い弁護士にご相談ください。