モラハラが子どもに与える影響とは
モラハラは子どもにも悪影響を及ぼすおそれ
配偶者からモラハラを受けている場合、それを目にする子どもにも悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、父親が母親を見下す・馬鹿にする・暴言を吐く・突然怒りだす等の態度を取り、母親が父親の顔色をうかがいながら生活をしているような場合、子どもも父親の顔色をうかがうようになったり、子どもが人間関係に不安を持ってしまったり、父親の態度を真似て暴力的な言動をしたりするなどの悪影響を及ぼす可能性があります。
また、子どもについて食欲減退、集中力の低下、学校に行きたがらなくなる等、子ども自身の心身にも影響が生じることもあります。
また、将来、子どもが大きくなったときに自身も身近な人にモラハラをしてしまう可能性もあります。
子どもをモラハラによる悪影響から守るために
離婚を考えるほどの強いモラハラがあって、子どもにもすでに悪影響が及んでいるような場合は、子どもを連れてすぐに別居をすることを検討しましょう。このとき「勝手に子どもを連れて別居をすると問題になるのではないか?」と心配されるかもしれませんが、子どもの心身の安全を守るための正当な行為ですので、別居することが問題となることはまずありません。
子どもを連れずに自分一人だけ家を出て別居をすると、今まで妻(夫)に向けられていたモラハラ行為が、今度は子どもに向けられる場合もありますので、子どもを連れて別居をする方向で検討するのが良いかもしれません。
離婚をして子どもの親権者となる
子どもをモラハラの悪影響から守るためには、配偶者と離婚して、モラハラをする配偶者を子どもの親権者にしないというのが望ましいです。
モラハラをする配偶者は、子どもを自分の影響下に置くために「親権者になれるのであれば離婚してもよい」と要求してくることも珍しくありません。しかし、早く離婚したいがためにこのような要求に応じると、子どもがモラハラの被害者となる可能性がありますので、このような要求には応じるべきではないでしょう。
また、令和8年4月以降に共同親権制度が始まりますが、モラハラ配偶者が共同親権者となることを要求してくる可能性は十分に考えられるでしょう。その場合も安易に要求に応じずに、慎重な対応を取ることが重要です。
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