モラハラをする人の特徴・される人の特徴

モラハラをする人の特徴

モラハラ(モラルハラスメント)は,暴力ではなく言葉や言動で,精神的に相手を傷つけるような行為のことをいいます。モラハラの特徴は次のとおりです。

〇無視をする。

気に入らないことがあると、数日でも、数週間でも無視をします。理由を聞いても答えず、そんなこともわからないのかという態度を取ります。パートナーが何かをするたびにため息をつく、にらむ、あるいは存在していないかのように振る舞うこともあります。

〇人格を否定する。

学歴、容姿、出自、とにかく何かにつけて、これだから●●●はダメなんだ、お前は何もできない等と、相手を馬鹿にし、人格を否定します。例え何かできたとしても褒めたりねぎらったりすることはなく、さも当然のような対応をするため、パートナーの自信を失わせ、自分には何もできないと思いこませていきます。

〇間違いを認めない。

自分の間違いは認めず、間違いの原因を他の人のせいにして、謝りません。パートナーの言い分は頑としてきかず、論点をすり替えて煙にまこうとしてきます。

〇間違いを責め続ける。

他の人の間違いには厳しく、本当に反省しているのかなどと延々と責め続けます。また、ことあるごとにかつてのミスの話題を出し、「だからお前が悪い」などと人格の全てを否定することを、いつまで経っても言い続けます。

〇束縛する。

嫉妬深く、常に手元に置いて監視しておこうとします。どこに誰と行って何時に帰ってくるのかなどを詳細に報告させたり、GPSアプリを入れたりすることもあります。また、自分の行動を制限されることを非常に嫌がりますが、自分が家にいるときにパートナーが外出したりすると不機嫌になる傾向があります。

〇うそをつく。

自分を優位に立たせるため、平気でうそをつきます。うその内容もさまざまですが、自分が正しいことをアピールするようなものが多く、既に洗脳状態にある場合には、確からしいと勘違いしてしまうこともあります。相談に行ってもいないのに、「弁護士は○○と言っていた」「離婚になれば親権をとれる」など、パートナーの弱いところを突くような発言が多いのも特徴です。

〇世間体は良い。

世間体を気にして、外では優しくふるまうので、周囲の評判はよいです。仕事ができる、付き合いが良い、外から見える育児や家事には協力的である等、周囲からは「良いパートナーでうらやましい」と言われることも多いです。

相談しても理解してもらえないかもしれない、自分が悪いと言われるかもしれないという不安から、誰にも相談できずにパートナーからのモラルハラスメントに耐えるしかないと諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。

このようなモラハラを受けたときは、証拠を残しておくことが有効です。

証拠としては、まさに暴言を吐かれているときの録音、LINE等で暴言を吐かれたときのスクリーンショット、暴言を吐かれたメール等がよいですが、なければ暴言を吐かれる都度、その内容を日記のように記録しておくことも有効です。仮に精神的に何か症状があれば、心療内科等を受診して診断書を書いてもらうのもよいでしょう。

そのうえで、モラハラ被害から脱するために、すみやかにこの分野に強い弁護士に相談しましょう。

モラルハラスメントを受ける人の特徴

(1)はじめに

モラルハラスメントを受ける被害者にも特徴があります。自分には関係ないと思っているあなたも十分注意が必要と言えます。

自分はモラルハラスメントの被害に遭っていないと思いこんでいる人も、話を聞くとモラルハラスメントの被害に遭っているという人もいます。

近年夫婦間におけるモラルハラスメントを原因とする離婚の相談が急増しております。被害者は女性(妻側)だけではなく、男性(夫側)にも多くいます。

 

(2)モラルハラスメントとは

モラルハラスメントとは、加害者が被害者に対して一方的に暴言を吐いて傷つけたり、言葉だけでなく態度等で精神的暴力を相手に与えたりするものです。

夫婦で経済的に困窮しているわけでもないのに、夫のお小遣いを極端に低い額に設定し、昼食等もまともに取れなくするといった経済的なモラルハラスメントもあります。

また、夫婦関係の中でのモラハラには、夫が全く家事をせず全てを妻に押し付けたうえで、自らの気に入らないことがあればその原因が妻にあるとして妻を攻めたりすると言った加害者(夫)で被害者(妻)といったケースもあります。具体的には、夫が妻に対して食事を作るよう指示したものの、一口も食べずに文句だけ言うパターンがあります。

自分に異常なまでに自信のある妻が、頼りない夫に対して、仕事のことや家庭内の振る舞いについて一方的に暴言を浴びせるといった妻(加害者)で夫(被害者)というケースもあります。

具体的には、夫の部下や友人上司の前で、叱ったりするといったパターンがあります。

 

(3)モラルハラスメントを受ける人の特徴

モラルハラスメントをする加害者の特徴としては、承認欲求や自己愛が強く、内心では自分は妻(夫)よりも優れていると思っているといった点が特徴として挙げられます。

これに対して、モラルハラスメントを受ける被害者の人の特徴には、以下の点が挙げられます。

自己主張が苦手
強く言い返すことができない
昔は強く言い返すことができていたが、加害者に激高され、加害者に畏怖している人
自分の意見を通すより、他人の意見に合わせる人
自分に自信がない人(自己評価が低い)
加害者にせめられたときに、自分が悪いと反省する人
責任感が強い
生真面目
自分を犠牲にする人

これらの特徴に当てはまる人は、将来的にモラルハラスメントを受けやすいおそれがありますので、注意してください。

注意すると言っても、実はモラルハラスメントに関する事案において、被害者の方に非があるというケースはほとんどありません。

モラルハラスメントを行う加害者は、他人を責め、自己愛を高めつつ、相手を自己の支配下に置いて意のままに操るためにモラルハラスメントを行っているのです。

 

モラルハラスメントを受けている人は、自分は悪くないにもかかわらず、すべて自分に悪い原因があると思い込んでおり、第三者に相談して初めて発覚するケースが多いです。

少しでも異変を感じた方は、一人で抱え込まず、すぐに専門家に相談してください。適切な判断を仰ぎ、少しでも早く状況を変えていく必要があります。

 

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